「50歳からのハローシアター」とは

   

細見佳代(演技指導/演出)、山田珠実(ダンサー/振付家)が関西・京都を中心に、シニア世代の表現活動をサポートするプロジェクト。 長い人生を歩んでこられたシニア世代の方は、多くの経験、さまざまな知恵、深い感性をもっておられます。「50歳からのハローシアター」は、そうしたシニア世代の心と体に蓄えられた魅力を、演劇やダンスなどのアートを通して表現していこうとするプロジェクトです。

表現することを通して、新しい私、新しい世界に出会ってみませんか?

講師紹介

主宰 細見佳代 (演技指導・演出)

50歳からのハローシアター主宰。立命館大学文学部卒業。(財)静岡県舞台芸術センター専属俳優を経て、京都芸術大学大学院で演劇における身体性について研究。高齢者の身体表現に惹かれ、2007年より、関西を中心にのべ1000人以上のシニア世代を対象に演劇ワークショップを実施。全国シニア演劇大会、京都シニア演劇フェスティバル等に参加。一方で、高齢者の思い出を作品化する「わたしの道プロジェクト」を企画。北名古屋市回想法センター、京都市いきいき市民活動センター等で、記憶をテーマにした異世代交流企画を実施している。近年は障がいのある方を対象とした演劇ワークショップや、海外のシニア劇団との共同制作も行う。アートミーツケア学会会員。社会福祉士資格所持。

ゲスト講師 山田珠実 (振付家・ヨガ講師)

母の死をきっかけに、ダンサーでない人々の身体性に惹きつけられる。2004年、50歳以上の長久手町民に振付したダンス作品「蜜の歳月」を発表。以来、個人面談や取材から起こしたテキストを基に、ドキュメンタリーとも呼べるダンス作品を創作することを得意とする。主な作品に、「表現クラブがやがや」の知的障がいを持つメンバーの「家族」「仕事」「性」に取材した「みっつのうたでドドントカ」など。2011年からはヨガの経験と解剖学への興味から、中高年者を対象にヨガ教室を開講。ダンスの枠に留まらず、身体そのものが孕む謎について探求を熱心に行う。愛知淑徳大学、名古屋学芸大学、名古屋芸術大学非常勤講師。

活動のご案内

シニア世代の演劇講座&ヨガ講座
シニア劇団の活動
演劇・ヨガ

シニア世代が自分を表現し、人とつながる場所をつくります。演劇講座は、表現することを楽しみたい初心者の方にも、継続的なレッスンを受けて演技力向上を目指す方にも、それぞれ最適なクラスを設定しています。

「50歳からの演劇講座」体験者の声

「知らない自分に出会えたことが楽しかった。(70代 男性)」
「身体と心、両方働かせることができて楽しかった。(50代 女性)」
「演劇って奥が深い。人の身体も五感も全て必要とされることがよくわかった。大きな声を出すのもずい分久しぶりだった。(60代 女性)」
「自分でかけていたバリアーが少しほぐれたような気がした。(70代 女性)」
「受け身ばかりの日常生活とは違い、全身で自分をぶつけられる時間があった。「人間」を感じた。(60代 女性)」
「演劇を通して、全く初対面の人達と触れあえたことが楽しかった。(70代 男性)」
「自分自身や周囲の人を客観視するきっかけになり、いい勉強になった。(50代 女性)」
「自分と違う発想や表現に出会えたことが嬉しく楽しかった。(60代 女性)」

開講中の講座はこちら

「思い出」をテーマにした
異世代ワークショップ
思い出を活かす、世代間交流

高齢者と若い世代がアートを通して交流する場を作ります。

これまでの活動

「思い出の一品」

高齢の方と若者が思い出の品物を持ちより、お茶を飲みつつ語り合う異世代交流企画を実施。高齢の方から品物にまつわる話をお聞きし、それを元に若い世代が思い出の場面の寸劇を作りました。
(2010年@京都府大山崎町,2012年@京都市左京西部いきいき市民活動センター)

「人生のアルバム本」の製作

高齢の方に、家にあるアルバムの中から写真8枚を選んでもらい、その写真をもとに思い出をお聞きし、人生のアルバム本を作る取り組みを実施しました。アルバム本を作成する中で、「話を聞いてもらえて嬉しかった。人生が肯定された気がした。」という感想をいただきました。
(2010年/2014年 @京丹波町本庄の高齢者サロン、京都府大山崎町、京都市左京西部いきいき市民活動センターなど)

「思い出」を
パフォーマンス作品に
演劇、思い出を活かす、世代間交流

高齢の方から暮らしの記憶や、当時の想いをお聞きし、演劇などのパフォーマンス作品にして上演する試みです。

これまでの活動

2008年
『物語ること~回想から表現への試み』 @北名古屋市回想法センター 旧加藤家住宅
高齢者の「家」にまつわる思い出を元にしたパフォーマンス。
2009年
『わたしの道×あなたの道』@北名古屋市歴史民俗資料館 路地裏コーナー
小学生と高齢者など、異世代のペアが人生の道のりを語りあい、交流するパフォーマンス。
2010年
回想法シンポジウム 演劇『あの頃の思い出』 @北名古屋市文化勤労会館大ホール
高齢者の思い出の場面を小学生、中学生、大学生など50名が演じた。

メディア掲載

●思い出を作品にする

2010.5.12
京都新聞「思い出まとめ、人生アルバム京丹波でお年寄り、発表会も」
京都府京丹波町本庄のサロンでの、昔の写真を元にお年寄りが思い出を語り一冊のアルバム本にまとめる取り組みが紹介されました。
2010.5.13
朝日新聞 ナゴヤカルチャー
回想聞き取り 高齢者の心を活性化 「人生の道」歩きパフォーマンス
北名古屋市民俗資料館で行なった回想を元にしたパフォーマンス「あなたの道×わたしの道」が紹介されました。
2010.10.26
京都新聞 洛西版 あの人この人
お年寄りの「人生のアルバム本」を掲載した細見佳代さん 「誰一人、同じ道のりない」
お年寄りの思い出の場所に赤絨毯を引き、当時の記憶を語ってもらうパフォーマンス企画が紹介されました。

●シニア劇団

2008.9.19
KBS京都 「京都ちゃちゃちゃっ」
(シニア劇団星組 第一回公演「FACES」(@アトリエ劇研)公演密着レポートが放送されました。)
2008.9.22
京都新聞 演じることで自分を表現したいあなたへ
「思いをせりふに乗せ、心を解放」(シニア劇団星組の第一回公演「FACES」(@アトリエ劇研)の公演と演劇ワークショップの様子が紹介されました。)
2010.12.8
燃えろシニア劇団《5》「自分たちの表現」を模索
「聞き取りを組み合わせて 劇場専属のシニア劇団」
(シニア劇団星組第 回公演「9人の鏡の女たち」の公演と、劇団員の個人史を聞きとることから演劇を作る稽古場の様子が紹介されました。)
2014.7.4
読売新聞  劇団に参加 仲間づくり 「認知症予防、介護予防にも」
(シニア劇団星組の稽古の様子と、シニア演劇が高齢者にもたらす効果について紹介されました。)
2018.3.29
京都新聞  地域プラス
「シニア劇団」京で増加  「人生経験芝居の味に」 (シニア劇団空いろの稽古の様子が紹介されました。)